作家計画

仕事の合間を縫って自転車で47都道府県走りたいと思っています。

名古屋から東京までサイクリング 第2日 藤枝ー関東 大崩海岸・太平洋岸自転車道・箱根を走る

前回アクセス数が0件だったと言いましたが、今日見てみたら2件でした。

1件は私ですが、もう1件は果たして誰なんでしょうか?

というかよく見つけましたね。このブログを

 

こんにちは たかしゃち です。

 

 今回は静岡県を横断して箱根峠を越えて神奈川県、東京都を縦断し、故郷の埼玉県所沢市まで行きたいと思っています。

 目標は明るいうちに箱根を下ること。

 当時、首都圏の大半はコロナウイルス抑制のため、20時を過ぎると店が閉まってしまいます。

 箱根を降りた時点で8時を過ぎているとハンガーノックは確実でリタイアも視野に入れなければなりません。

 

 果たして たかしゃち は8時までに小田原に辿り着くことができるのでしょうか?

 

 

 

 

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第2日 藤枝から小田原 115㎞

 

第2日

2020.05.17

 

 今日は藤枝から大崩海岸を走り、国道1号線に再合流して箱根を越える予定だ。

 出来れば所沢に到達したい。

 

 外に出ると少し肌寒く、天気は快晴。絶好のサイクリング日和だ。

 そういえばパンクしていたのだった。

 毎度のことながら替えのチューブもパンク修理キットも持ち合わせていない。

 

 頼れるサイクルベースあさひが開店する10時まであと2時間。

 インターネットで調べると9時開店の自転車屋が3km先にあるではないか。しかもスポーツサイクルを取り扱っているらしい。自転車を押して30分あれば到着するだろう。

 

 チェックアウトを8時30分としてまたベッドに戻った。

 8時30分ぴったりにチェックアウトをして3キロ先の自転車屋「遊輪館」まで歩く。

 到着したのは1時間後であった。こんなに歩くの遅かったっけ。

 すでに遊輪館には修理待ちの自転車で溢れかえっていて、今自転車を預かると半日後の引き渡しになるという。

 

 急いでいるのでチューブだけ買ってきます。

 というと

 「どちらまで行かれるのですか?」

 「旅の方なら優先的にやりますよ。すぐにやりますから後輪外しておいてください。」

 と横入りさせてもらった。それだけでなく、修理のコツを教えてくれたり、チューブ代をちょっとおまけしてくれたりと至れり尽くせりであった。

 「うちは旅人の方は先に修理するんですよ。道のりは長いですからね。気を付けて行ってらっしゃい。」

 「そのかわり宣伝してくださいね」

 店を切り盛りする老夫婦はやさしく、そしてマーケティングに長けているようだ。というわけで宣伝します。

 

遊輪館

〒425-0086 静岡県焼津市小土860−1
営業時間9:00~19:00 毎週水曜日定休
県道222号(旧東海道)で西側から進むと大崩海岸と宇津ノ谷峠の分岐付近にあり、山ルートと海ルートどちらを選んでも立ち寄りやすいところにあります。ロードバイク多くあり。

 

 暖かい店を出ると外はそれ以上に暖かく、むしろ暑いくらいになっていた。

 東海道を外れて海ルートを選んだ私は右手に太平洋、その先の伊豆半島を眺めながらのんびり走っていた。

 

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大崩海岸からの景色 清水の港や伊豆半島が見える

東海道よりアップダウンは少ないが、それなりにキツイ

西から東へ進むルートがトンネル内を下ることが多くおすすめ

 

 やけに辛い坂だと思ったら後輪とブレーキシューが常時接している状態であった。

 ブレーキシューを少しいじって解決し、再びこぎだす。

 

 静岡市に入ると交通量が多くなり、それに伴って信号もふえる。

 快適とは言い難い道をひた走り、ブランチにフレンチトーストを食べて、富士川を渡り、小腹が減ったのでクレープを食べ、また走る。

 サイクリング中に甘いものばかり食べていると気持ち悪くなるらしい。

 この気持ち悪さは国道1号線を走っていたので排気ガスのせいかと思っていたが、ある種の栄養失調が原因のようだ。

 

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一見、栄養豊富に見えるパンケーキ

腹持ちが悪く、結局この後クレープを食べた。

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安部川を渡り、静岡市街へ入る。

大崩海岸からしばらく国道1号を走り、薩埵峠手前からは太平洋岸自転車道を走った

 

道の駅富士川で休憩をしたが、一向に体調はよくならない。

 あわててアクエリアスを飲み干すことで事態の好転を期待したが的外れな対策らしい。

 こうなったらカロリーメイトだ。三島駅前のコンビニでカロリーメイトアクエリアスをもう一本買って、食べて飲むも効果なし。

 

 結局、吐きそうになりながら箱根の越えることになった。もう体に何かを入れてどうこうできる問題でもない。

 では自転車の方を触ってみたらどうだろうかチェーンに油をさしたり、ブレーキシューの位置をいじってみたりしたが、体は怠いままだ。気休めにすらならなかった。

 

 何時間こいだのだろうか。そして何時間歩いただろうか。

 

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箱根峠の8号目付近にある山中城

天守がないから城じゃないなんて言わせないほどの立派な堀がある。

 

 「神奈川県箱根町 箱根峠846m」の看板を見た瞬間は我を忘れて叫んでいた。

 

 19時過ぎに頂上へ到達し、昨日同様、日没後のダウンヒルを何とか無事に終えて20時過ぎに小田原市内に着いた。

 

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箱根を下り始め、七曲りに差し掛かったところにある茶屋からみた夜景

今日もこのザマだ。イニシャルDじゃないんだから昼間に下ろうよ…

 

 未だにコロナウイルスの余波が残る神奈川県は20時以降の店舗営業を自粛しており、一息つく場所もない。

 半袖半ズボンで10℃という極寒の中、公園のベンチではかえって体力をとられるだろう。

 小田原駅駅舎のベンチに腰掛けて休んでいたら、自称宗教者からしつこい勧誘を受けた。たかが宗教勧誘で心が折れてしまった。

 気づいたら私は快速急行新宿行に乗っていた。

 自転車は小田原駅の駐輪場にしっかり鍵をかけて留めてきたようだ。

 

 目覚めたら小田急線は下北沢駅を出発するところだった。

 新宿で降りて西武新宿まであるき、急行本川越行に乗り所沢で降りる。

 2時間程度座席に座って、駅から駅まで少しだけ歩く簡単な移動方法である。今日はよく頑張った。

 先週買ったばかりのワイヤレスイヤホンからサイレントマジョリティーを流しながら、明日こそは自転車でファルマン通りに凱旋するのだと固く誓った。