作家計画

仕事の合間を縫って自転車で47都道府県走りたいと思っています。

名古屋から東京までサイクリング 第1日 岡崎ー藤枝 東海道サイクリング

 昨日はじめてブログを投稿してみましたが、一夜明けてアクセス解析を見ると閲覧者0人でした。

 最初ってそんなものでしょうか?

 

 こんにちは たかしゃち です。

 

 今回は東海道サイクリング内での最長となる123㎞走ります。

 最悪の天候でしたが走り切ることができたのでしょうか?

 

 

f:id:zzw345:20200627080711j:plain

1日目 東岡崎駅から藤枝まで123km

 

 

第1日

2020.05.16

 自転車旅行2日目の朝だというのに自宅の敷布団の上で目覚めた。

 天気は予報通り雨であるが、午後4時ごろには止むらしい。

 

 今日は東岡崎駅から藤枝駅近くのフジエダオガワホテルまでの123㎞と自分史の中では長距離に分類される。

 中でも本日の最難関、藤枝市へ入る直前(正確にはその手前の掛川―島田間)にそびえ立つ日坂と小夜の中山という峠道は日没前且つ雨上がりに通過したいポイントである。

 雨がやむ午後4時以降、そして辺りが暗くなる6時半までの僅かな時間帯に通過したいところだ。

 

 このことを踏まえた理想の行程は次のようになる。

   8時 東岡崎駅出発

  13時 袋井市到着 昼食に袋井名物「たまごふわふわ」を食べる。

  14時 袋井市出発

  17時 日坂越え

  18時 小夜の中山トンネル通過

  19時 島田市の平野部へ到着

  20時 フジエダオガワホテル到着

 

 大雑把であるがこの行程ならば雨に降られず明るいうちに峠を越え、少々暗くはなるものの自転車に搭載された心許ないライトでも不安なく藤枝に到着することが可能だ。

 

 

 計画が狂ったのは起床時間が7時半だったことだ。

 金山で豊橋行特急に乗ったのが8時20分、そして私が愛車に跨ったのは9時を少し過ぎた頃であった。

f:id:zzw345:20200627193814j:plain

東岡崎駅から東海道はすぐそこ 本日は延々と東海道を東へ進み続ける

 駐輪場から自転車を出したときはすでに強い雨が降っていた。

 全く晴れる気配がなく、しかも寒い。

 

 ウインドブレーカーを羽織り、東岡崎駅の駐輪場を出発して国道1号線をひたすら東へ進み、豊橋市内中心部を流れる豊川を渡ったのが11時ごろ。

 途中の岡崎―豊川市境が思いのほか坂がきつかった。

 並行する名鉄は雨をもろともせずに登っていくのが悔しい。

 東岡崎で降りていなければインスタを漁っている間にこんな坂越えていたのにと思うと悔しさが増す。

 坂の頂上部にある駅の名は「名電山中」。

 名は体を表すとはまさにこの駅のことをいうのだろう。

 

f:id:zzw345:20200627194207j:plain

名電山中駅近くにある歴史スポットを紹介する看板 

看板によると近藤勇首塚や足利氏・徳川氏が信仰した名刹があるらしい

f:id:zzw345:20200627194621j:plain

登り切った先には江戸時代から続く松並木が延びる。

国道1号線と並走する旧東海道。車もゆっくり走るので、自転車乗りには嬉しい道だ。

 

 山を下りさらに豊川放水路を渡って300mほど進んだただの道と水田の辺りが豊川市豊橋市の境。

 中途半端だな思ったが旧流路かもしれないので突っ込まないでおいた。

 そしてすき家に吸い込まれ、20分で店を出て豊川(河川)を渡ったのが11時ごろである。

 

 だんだんと激しくなる雨の中を路面電車とともに進み、新川電停付近から愛知県道3号線に乗り換え走り続ける。

 県道3号線はいつの間にか立岩街道と呼ばれる道になっていた。

 どうやら近世東海道をなぞるように走っているらしい。

 程よいアップダウンを繰り返していると静岡県に入っていた。

 

f:id:zzw345:20200627195035j:plain

静岡県境。県境とはいえ川や峠ではなく、普通の住宅街だ。

なんとなく新座市練馬区の都県境に似ている気がする。

 

f:id:zzw345:20200627195257j:plain

新居の街並み

旧東海道を踏襲する県道はこのような街並みがよく見られる。

 

 近世の関所があった新居を抜けると今度は風が強くなってきた。

 左手に浜名湖、右手に遠州灘といった具合に両側に風避けがなくなるので風が強いのは当たり前であるが、体で実感できるのは自転車くらいだろう。

 苦しみの中で妙な優越感に浸りながら今切、弁天島、舞阪と進んでいく。

 

f:id:zzw345:20200627195609j:plain

東海道は意外と海を見ながら走る区間は少ない

ここ浜名湖遠州灘をつなぐ今切と小田原くらいだろうか。

 

 舞阪で浜松餃子の看板にひかれて店に入るとあまりの濡れ鼠具合に店員さんのみならず居合わせた客にまで心配されてしまった。

 すき家に続いてこれが2度目の昼食となった。

 

f:id:zzw345:20200627200006j:plain

五味八珍の餃子定食

 

 浜松餃子に舌鼓を打った五味八珍舞阪店を15時に出て浜松駅手前の高架をくぐると再び国道1号線上を走ることになる。

 信号と磐田での小休止以外は一度も止まらず走ること2時間、袋井名物「たまごふわふわ」の名店である山梨屋寿司店の暖簾をくぐることができた。

 当初の予定では昼食を食べるはずだった店で予定外の夕食をとることになった。

 予定外なのは「たまごふわふわ」がコロナウイルス対策で提供していなかったことと未だに雨が止んでいないことも含まれる。

 ただし寿司は美味しく、次回袋井を訪れるときはおそらく山梨屋寿司店で食事をするだろう。

 

f:id:zzw345:20200627200119j:plain

1000円ちょっとでお腹いっぱいになれるリーズナブルな寿司屋

美味しいだけでなく、ネタも大きい

 店を出たら日が沈んでいた。そして雨は激しくなっていた。

 

 東海道新幹線の線路に沿って愛野駅まで進み、線路から逸れるように北東へ進むと掛川市役所辺りで東海道に合流する。

 

 この道はそのまま八坂日坂線となり日坂の峠へ至る。

 日坂は思ったよりもきつくなく、あっという間に小夜の中山トンネルについた。

 ところがトンネルの先がきつかった。

 八坂日坂線は島田金谷線と名を変え、遠江の終わりを暗示してくれるが一向に坂は下らない。

 諏訪原城の辺りからやっと下り始めるが、今度は濃い霧のせいで10m先もよく見えない。

 おかげで視界は心許ない車載ライトの照射範囲に収まってくれた。

 そんな気遣いは不要なのだ。

 ライトの照射範囲外まで開けてくれと願いながら時速20キロ程度で下る。

 折角の下りを新青梅街道巡航時よりもゆっくり進み、大井川を21時過ぎに渡った。

 

 このざまであるからチェックインは21時45分である。

 コンビニでナポリタンを買って夕食とした。

 焼津のマグロを夕食にという野望はかなわなかった。

 

f:id:zzw345:20200627200508j:plain

泥まみれの自転車をソファーに立てかけさせてくれた。

これで盗難の心配はないが、ソファーが汚れてしまい心が痛む。

  ホテルから1kmほど手前でスローパンクに気づいたが、強引に走ってしまった。

 リムの心配よりも一刻も早く、雨に濡れないところへ行きたかったのだ。

 平常心を失うほど寒く辛い初日であった。