名古屋から京都・姫路城・赤穂までのサイクリングDAY2 2/2
前回の続きです。
第2日
2020.06.06
伏見の名店あらきで昼食を食べた後はJR奈良線に沿って南下する。大学時代を過ごした奈良へ行くか、一路神戸を目指すか丹波橋あたりまで迷いながら進む。
奈良の友人に連絡したら一人は大阪に買い物へ、もう一人は風邪をひいているらしい。そして残念ながら3人目はいない。
私は丹波橋から西に進み府道13号京都守口線を南下する。途中で桂川を渡り大山崎JCTの付近で道に迷い、方角だけを頼りに淀川があるであろう南に向かって走ること数分で淀川へ出た。
両側を背丈より高い藪に囲まれたグラベルロードを南下する。
ところが素直に南へ下る道もなく、くねくねしながら大幅な時間ロスとともに進む。
道はいつの間にか舗装され、サイクリングロードとなり、気づけばロードバイクに乗った人が目につくようになってきた。マラソンや散歩をしている人、部活やクラブでランニングをしている人で混雑してきた。
多摩川サイクリングロードより道幅は広く走りやすい。コンビニが全く見当たらないので7月、8月は走らない方がいいかもしれない。
左岸にひらかたパークが近づいてきて、通り過ぎて遠ざかっていくと今度は梅田のビル群が見えてくる。
多摩川に当てはめるとよみうりランドを通り過ぎて武蔵小杉のビル群、いや距離が遠すぎるか。とにかく東京とは全く違う景色が楽しめる。両岸の向こうに山並みを見ながら走れるのもよい。生駒山、男山、天王山と有名どころが並んでいる。
男山は和歌によく出てくるし、天王山に至っては天下分け目の代名詞となっている。そして生駒山には遊園地がある。小さいけど。
十三を右折し淀川を離れ、佃島のガストで休憩して尼崎に入る。
大阪の佃から江戸へ移住したから東京にも佃があるわけだが、ここの佃は特に東京に通じるようなものはなかった。よほど淀川と多摩川の方が似ている。ちなみに東京の佃は多摩川か荒川かでいうと荒川側にある。
あとは国道2号線を進むだけだ。
武庫川、西宮、夙川、芦屋と綺麗な街並みが続く。店の選択肢も豊富でコンビニも綺麗なのだが、なんとなく無機質で没個性。同じような街並みが続くため、どこを走っているかわからなくなってくる。これが神戸まで続くのだからたまらない。
各街に古寺名刹があり、西宮には砲台や台場、芦屋には石切り場と個性的な遺跡もあるが、2号線沿いからはその雰囲気は感じられない。緩やかなアップダウンと広い路側帯という自転車にとっては格好の道であるがため、スルーしてしまった。
そのおかげか、19時前に神戸に辿り着くことができた。
そして無事にステーキを食すことができた。
胃にステーキがたまったまま走り出す。
神戸市の西半分は特に私のそそる遺跡などが多く寄り道スポットに事欠かないがあいにくの日暮れである。
一之谷も大和田泊も異人館もメリケンパークも通過して気づけば明石海峡大橋の真下に来ていた。
兵庫アラートなんてものはないようで明石海峡大橋はとくに赤く染められることはなさそうだ。
ここで最後の休憩をとり、本日の目的地である明石城を目指す。
目指すといっても10分も走れば到着する距離だ。
やはり到着した瞬間は達成感が体からあふれ出てくる。ひとしきり感動した後はそそくさと写真を撮り、明石キャッスルホテルへ向かう。
チェックイン時に説明を受ける。東横インの3倍くらいの説明を受ける。朝食ビュッフェはコロナウイルス対策のため中止だそうだ。
本日の走行距離は167㎞。ちいさな峠を2つ越えたので獲得標高はまあまあありそうだ。琵琶湖が海抜80m、京都盆地が海抜40m、大坂上町台地が海抜10mと基本的に下りだったので疲れはそこまでない。
明日は岡山方面を目指す。その次の日が仕事なので半日しか走れないがせめて岡山県には入りたいところだ。